【第2回】離婚後の再出発とFIREへの気づき|養育費を払いながら人生を立て直す

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離婚を経て、新たな生活が始まった。ひとりで家計を支えながら、月々の養育費を送り続ける日々。判決文には「勝訴」と書かれていたが、手元に残ったのは高額な弁護士費用と、ぽっかりと空いた心のスペースだった。

裁判に勝った安心感と引き換えに、「この先どうやって生きていくか」という現実と向き合うことになった。


■ 養育費という責任

毎月の養育費は、元妻と子どもたちへの「継続的な責任」を意味する。お金だけで親の役割を果たせるとは思っていない。けれど、責任を果たす手段のひとつであることは間違いない。

支払いを続ける中で、何度も心が揺れた。「これをあと何年続けるのか?」「自分の人生はいつ取り戻せるのか?」そんな不安と戦いながら、それでも支払いを止めようとは思わなかった。


■ FIREという概念との出会い

そんなときに出会ったのが「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」という考え方だった。早期リタイアなんて、今の自分には縁のない話だと思っていた。

でも調べていくうちに、それは単なる「贅沢な夢」ではなく、「生き方の選択肢」だということに気づいた。少ない支出で生きる力、投資による収入源の確保、自分の時間を自分で決められる自由。それらは、離婚後の人生を前向きに捉える大きなヒントになった。


■ メンタルとの付き合い方

離婚、裁判、そして再出発。表面では淡々と暮らしていても、心はさまざまな感情で揺れ続けていた。焦り、怒り、虚無感、そしてときおり感じる希望。

心を整えるために、自分に合った習慣を取り入れた。朝の散歩、簡単な日記、家計簿の記録、小さな目標を作って達成すること。それらは小さな積み重ねだが、確実に自信と心の安定を取り戻してくれた。


■ 家庭との向き合い方

離れて暮らす子どもたちとは定期的に会うようにしている。お金を送るだけではない「つながり」を大事にしたいと思うようになった。

直接顔を合わせることができないときも、写真を送ったり、LINEで近況を伝えたり、小さなコミュニケーションを続けている。父親としてできることは限られていても、「存在を忘れないでいてほしい」それが一番の願いかもしれない。




たとえFIREを達成して働かなくても、私は一度決めた養育費を子どもたちのために支払い続けると決めている。それが父親としてのけじめであり、彼らの未来への投資だと思っている。

養育費の振込ボタンを押すたびに、複雑な気持ちになる。けれどそのすべてを抱えながら、自分の人生を少しずつ設計し直していく。

FIREという考え方と出会い、希望の火種が見えた気がする。「誰のために」「なぜ働くのか」「何に投資し、何を手放すのか」。それを問い続けることが、人生を立て直す道しるべになる。

そして、どんなに遅くても、何度でも。やり直す勇気があれば、人は前を向ける。

再婚という希望。そして人生を整えるということ

ありがたいことに、その後パートナーとの再婚というご縁がありました。
「もう一度人を信じられるのか」という不安もありましたが、支え合いながら前を向ける関係を築けたことは、人生にとって大きな転機になりました。

再婚後の生活は、ひとつの「再設計」。
家計の共有、支出の見直し、FIREという目標を共有する中で、生き方そのものを立て直しているような気がしています。

同じように、再出発を考えているあなたへ

今、この記事を読んでいるあなたも、もしかしたら人生の途上でつまずいた経験があるかもしれません。

離婚、養育費、孤独、不安――そのどれもがあなたを弱くするものではありません。
むしろ、あなたに「立ち上がる力」があることを証明する過程なのだと、僕は信じています。

このブログでは、そんな再出発のリアルを少しずつ綴っていきます。
あなたの人生に、小さな勇気を届けられたら本望です。

次回予告

次回は、実際に経験した養育費の増額請求裁判と高裁までの争い、そして勝訴の裏にあった弁護士費用や現実についてお話しします。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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